料理教室 Pensées パンセ open

京都市左京区北白川にCooking Travelsをテーマに料理教室を行えるアトリエを構えました。



2019年 夏、ジュネーヴから京都へ戻って来ました。これまでの様々な国での料理体験を形にすべく哲学の道があるこの地で、活動したいと思っております。11月より密やかに始めております『料理教室 Pensées 』ですが、これまでお越しくださいました皆さま、ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。


改めまして、わたしがこの教室に『 Pensées 』フランス語で「思考/考えたこと」と名付けた由来を書きます。これは、「人間は考える葦である」という言葉を遺した数学者でもあり、哲学者でもあったブレーズ・パスカルの草稿編纂集『パンセ』から頂きました。


その有名な考える葦の一節は、


『人間は 、自然の中でも最も脆弱な 、葦の一本に過ぎない。だがそれは 、考える葦なのだ。全宇宙は 、それを圧殺するために 、敢えて武装するには及ばない。僅かばかりの蒸気や一滴の水でさえ 、殺すには十分である。しかし 、たとえ宇宙に圧殺されようとも 、人間は依然 、彼を殺害したものよりも高貴であろう。なぜなら 、人間は死ぬことを知っており 、また 、宇宙が自分より優越していることを知っているからである。宇宙は 、そんなことは何も知らない。我々のすべての尊厳は 、実に 、考えることにある。我々は 、そこから立ち上がらねばならぬのであり 、我々の手に余るような空間や時間からではない。じっくり考えることに努めようではないか。ここにこそ 、モラルの根源がある。』 私たちは自然界の中でとても弱い葦のような存在だけど、私たちは自分たちは宇宙は想像を遥かに越えて広いということを知っていて、そんな広大な世界を生きるために人間には考える力がある。それは、とても尊いことではないか。たとえ、その弱さゆえに死んだとしても、生きた姿は尊い。だから、考えよ。めげずに生きよ。そのように訴えかけるパスカル。 ある秋の始まりの日、合歓木が花を咲かせていて、合歓木は夏に花を咲かせると思っていたけれど、こんなに涼しくなった秋に咲いていて驚きました。でも、そういうこともある。 この地に帰って来たのは、他に仕方がなかったからだという悔しい思いが、事あるごとに拭いきれないでいるわたしに、生かされるように生きるこの合歓木の姿は勇気をくれました。


自分は弱い存在かもしれないけれど、わたしに与えられた『考える』力を使って毎日を明るく過ごして生きたいと思うのです。

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